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すべてのテントサウナユーザーに守ってほしい、テントサウナ安全ガイドライン(案)Part.1

近年、たくさんの人がテントサウナを楽しむようになりました。ユーザーの増加は喜ばしいことですが、一方で安全対策やマナーには課題があると感じています。火事やヤケドといったリスクに対する対策の徹底は不可欠。キャンプ場などでのマナーについても、共通の認識が必要でしょう。実際に安全対策やマナーの問題から、テントサウナ禁止となったキャンプ場も出てきています。テントサウナが日本で文化として定着できるように、ユーザー共通の「安全」と「マナー」のガイドラインを考えたいと思います。

「安全ガイドライン」が必要な理由

テントサウナは日本で楽しまれるようになってから、まだ数年の歴史しかありません。初めは一部の愛好家のみで楽しまれていましたが、今や多くの人が関心を寄せるアクティビティになったと言えるでしょう。

SNSでは、危険だと感じるテントサウナの投稿が少なからずあります。中には命に関わる重大事故に繋がる可能性がある危険な投稿も。そういった投稿を見つける度に直接安全を呼びかけてきました。そういった方のほとんどは、危険性を正しく認識していませんでした。事故や怪我は、アウトドアの経験や知識で防ぐことができます。しかし、テントサウナについてまとまった安全対策情報がないのも確かで、長らく課題を感じていました。

そこでSauna Camp.はこれまでの経験を元に、全てのテントサウナユーザーに守って欲しい「安全ガイドライン」を作りたいと考えました。下に記載するのは、ガイドラインの素案です。Sauna Camp.が実際に運用してきて「ここは危険だな」「ここはルール化した方がいいな」と思う項目をまとめています。素案の作成には、テントサウナ愛好家であり安全対策に見識を有する「やまなしサウナ倶楽部」に協力してもらいました。ありがとうございます!

テントサウナ安全ガイドライン (ver 0.1)

5つの項目に分けてリスクを検証

安全ガイドライン(案)では、理解しやすいようにテントサウナ運用フェーズを5つに分け、それぞれに潜むリスクを検証しました。

1、運用準備
2、設置・運用 
3、利用
4、撤収・片付け
5、マナーに関する事項(補足)

テントサウナができない天候はどういう時か、安全な設置場所や地形はどういう条件か、テントの設営で気をつけることは何か、ストーブを安全に運用するには何が必要か、撤収で知っておかなければいけないことは何か……。出来るだけ具体的に書いています。

マナーに関する項目は「補足」と書いてありますが、決して重要度が低いわけではありません。とあるキャンプ場では「水着の人がうろうろしてて嫌だ」というクレームが入っただけで、テントサウナ禁止になってしまったというケースもあります。テントサウナが楽しめるフィールドをちょっとした理由で失わないためにも、マナーはみんなで守っていく必要があります。

これらはもちろんSauna Camp.が国内正規代理店として扱っている「MORZH」に限ることなく、SavottaやMobibaといった様々なメーカーのテントサウナも考慮しながら作成しています。ぜひダウンロードして、できればテントサウナの袋に入れておいて頂ければ幸いです。

テントサウナ安全ガイドライン (ver 0.1)

「安全ガイドライン」(案)を完成させるために

このガイドラインはあくまで「案」だと考えています。完成に足りないものは2つ。専門家の意見と、他のユーザーの意見です。

薪ストーブやアウトドアの専門家にテントサウナの構造を理解してもらい、危険性やリスクが潜んでいる場所を洗い出す。これによって素案は一層の実効力を持つと考えています。

さらに、実際に使用しているユーザーさんたちの声も欠かせません。実際に起きてしまったトラブルやヒヤリハットを取り入れたいと考えています。「この項目はうちの地域では無理」など、地域ごとの特色も取り入れる必要もあるでしょう。そのためには、オープンな場での意見交換が必要です。時間はかかりますが、徐々に完成させていければ良いなと考えています。

テントサウナ安全ガイドライン (ver 0.1)

完成したら、ユーザー、施設、参加者、みんなで活用しよう!

テントサウナの安全ガイドラインの対象は「テントサウナに関わる全ての方」を対象にしています。テントサウナユーザーは、キャンプ場で実際に楽しむ際のセルフチェックに。イベントを企画する人は、安全に運営する目安のひとつとして活用できると思います。イベントに参加する人にとっても、主催者が「テントサウナ安全ガイドラインを守っています」ということが、安心材料のひとつになればいいなと考えています。

▼テントサウナユーザー: 安全対策とマナーのセルフチェック
▼キャンプ場・体験施設: 利用者にガイドライン遵守を約束してもらい秩序を維持
▼イベント運営者 : ガイドライン遵守でお客さんへの安心を提供
▼イベント参加者 : イベントに参加するかチェックする判断材料に

テントサウナが一番活用されているのは、やはりキャンプ場です。安全ガイドラインが、キャンプ場で積極的に活用されるようになればいいなと思っています。

キャンプ場はテントサウナ愛好家に「テントサウナを設置するならテントサウナこれを守って」と伝えられるようになる。安全はもちろん、キャンパー、釣り人、ウォーターアクティビティを楽しむ人達との調和に繋がります。

テントサウナ愛好家もキャンプ場に「ガイドラインを守るからテントサウナをやらせて欲しい」と伝えやすくなるメリットがあります。まだまだ存在自体を知らないキャンプ場さんがほとんどだと思いますので、理解を深める手助けになれば嬉しいです。

テントサウナ安全ガイドライン (ver 0.1)

「気持ちいい世界」を目指そう!

テントサウナを愛好する人は「気持ちいい」が大好きなはずです。テントサウナを通じて自然と一体化する気持ちよさ。森の風に吹かれながらのととのい。他のどんなものにも代え難い気持ちよさがありますよね。

みんなで心の底から気持ちよくテントサウナを楽しむためには、安全とマナーは真摯に向き合う必要がある課題です。ぜひ、クールなアウトドアサウナーのみなさんに、力を貸してもらえれば嬉しいです。

薪ストーブやアウトドアに知見のある専門家の方。テントサウナに関する危険に気づいた方。ぜひご連絡をお待ちしております。
ガイドラインに盛り込んでいけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!

テントサウナ安全ガイドライン (ver 0.1)

Text:Sauna Camp.