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雪の事故に注意!真冬のテントサウナで知っておくべき危険ポイントまとめ

雪のテントサウナは冬の醍醐味。雪玉ロウリュやスノーダイブは、テントサウナーの憧れの一つです。しかし、極寒の水風呂や雪の日には、覚えておかないと危険なポイントもしばしば。事前に知識を身につけておけば、事故を防ぐことができます。

極寒の冬はテントサウナの季節!

冬は水風呂も外気もキンキンに冷え、空気が澄み渡るテントサウナの季節。フィールドに人が少なく、運が良ければ雄大な自然を独り占めできることもあるでしょう。雪が降ればスノーダイブができる楽しみも。ロシアには「サウナは冬に限る」という格言まであるほどです。

ただし、極寒の季節や雪のテントサウナには、特有のリスクもあります。事前に知っていれば防げるトラブルばかりですので、しっかり頭に入れておきましょう。

身体が動かない!? 強冷水風呂に注意

冬は水風呂となる川や湖の水温が10℃を下回ることもあります。心臓をはじめ身体にかかる負担が非常に大きいので、ヒートショックなどに細心の注意が必要です。これは街のサウナでも同様ですが、テントサウナではさらに注意しなければいけない点があります。

注意が必要なのは、陸地までの距離。10℃を下回るような冷たい水に入ると、身体が思うように動かなくなります。全力で走っているつもりでも、実際はイメージする半分くらいのスピードでしか身体が動かないということも。SaunaCamp.メンバーも実際に経験し、恐い思いをしたことがあります。

夏場に川からダイブして、泳いで陸地へ上がっていた場所があるとします。冬に同じことを同じ場所で行った場合、身体が思うように動かず流されてしまう危険性があると言えるでしょう。冬に川や湖に入る際は出来るだけ流れがなく、しっかりと足が付く深さで、数歩で陸へ上がれる安全な場所に入るようにしましょう。

落雪によるテントサウナ倒壊

多少雪が降っていても、テントサウナは問題なく楽しめます。ただし、設営するポイントには注意が必要。落雪でテントサウナが倒壊する危険性があるため、雪が積もった樹木や屋根の下は非常に危険です写真を見れば一目瞭然ですね。もし中に人がいて、同じ状況になったら…。考えるだけでゾッとしますよね。気温が上がって雪が落ちる、張りっぱなしにしていて、夜の間に一気に雪が積もる。こうした気象条件の変化で、最初は安全だった場所が危険な場所に変わることもあることを、しっかりと覚えておきましょう。

ちなみにこちらは、日本国内のユーザーさんから寄せられた写真です。記事のために掲載ご協力いただきました。このときは幸い中に人はおらず、火入れもしていなかったのですが、実際にこうした破損事故が起きております。くれぐれも注意しましょう。

ロウリュでストーブが傾く!?

ストーブをできるだけ平らな場所に設置するのは、 テントサウナ設営の基本です。ぐらつきがあるとストーブが倒壊したり、サウナストーンが落ちる原因となります。また、煙突がまっすぐ伸びていれば、煙突効果(ドラフト)で燃焼力が確保され、安定した火力を得ることができます。

しかし、雪の上に設置するときは、平らな場所に置いただけで安心してはいけません。雪が溶けてストーブが傾く危険があるからです。テントサウナは地面付近の温度がさほど高くならないので、熱で傾くことはあまりありません。問題はロウリュです。勢いよくかけたロウリュの水がストーンで受け切れず、こぼれて徐々に雪を溶かし、気づいたらストーブが驚くほど傾いていて、煙突が外れかけたという事例があります。

ロウリュの水で地面の雪が溶けてストーブが傾くのを防ぐには、除雪する、防炎のシートや板を地面に敷くことが有効だと考えられます。設営して火入れする前に対策しておくのがベターでしょう。

吸気口が雪で塞がってしまうと…

市販のテントサウナには必ず吸気口がついています。酸素はストーブの燃焼に不可欠。外の空気をストーブへ送り込み、煙突から排出される。このような空気の流れがあるため、室内は安全が保たれます。

テントサウナの吸気口は、多くの場合ストーブ裏の足元付近にあります。メッシュパネル式などが一般的でしょう。ここが雪によってふさがってしまうと、外気が中に取り込まれなくなり、燃焼に必要な酸素が確保されず、酸欠や不完全燃焼による一酸化炭素発生のリスクが高くなります。

長時間使用する際や、前日に建てて雪が降ったあとに火入れする際などは、吸気口の周りをしっかりと除雪しておく必要があることを覚えておきましょう。雪が降っている時は、定期的にチェックすることもお忘れなく。

インナーマットで冷気を遮断すれば快適

最後に冬の便利アイテムをご紹介。MORZHシリーズはそれぞれ、テントの内側に断熱マットを取り付けることができます。マジックテープで分割できるので、ストーブの部分だけ取り外すという使い方がおすすめ。足元が冷えると冬のテントサウナは辛いので、極寒サウナキャンプに出かける方はぜひ活用してみてくださいね。

先日、外気温マイナスの日にインナーマット併用でMORZHを使用しましたが、温度計はしっかり120度近くをさしていました。MORZHのハイパワーはやっぱり魅力ですね。足元も冷えが軽減されて、気持ちよく水風呂を楽しめました!

MORZH専用インナーマット
MORZH SKY専用インナーマット
MORZH MAX専用インナーマット

雪や極寒の危険性をしっかりと認識し、便利なアイテムを活用すれば、冬のテントサウナは本当に楽しいアクティビティです。ぜひ参考にしてみてくださいね!

Text & Photo : SaunaCamp.