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幻となった「サガサウナ」情熱の記録

2020年3月7日のリリースを目指し、サウナイキタイと佐賀県がコラボレーションしたプロジェクト「サガサウナ」。サウナを通じて佐賀県の名産である嬉野茶を五感で味わえる、前代未聞のサウナイベントを計画していました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、イベントは2年連続で無念の見送り。2021年3月に予定していた一般公開イベントも、幻となってしまいました。Sauna Camp.はテントサウナMORZHで、体験をサポートする予定でした。日本のサウナシーンにとって大きな一歩となるはずだったこのプロジェクト。2年に渡り心血を注いできたチームを陰ながら応援してきた立場から、挑戦の数々を記録に残そうと思います。

「嬉野茶 × サウナ」という提案

サガサウナのメインテーマは「サウナを通じて嬉野茶の魅力を知ってほしい」というものでした。一見すると不思議な組み合わせですが、五感をフルに使って楽しめるのがサウナの魅力。ととのった状態で香ばしいお茶の香りを楽しめたら、気持ち良さそうですよね。そんな思いつきとも思えるアイデアに本気で向き合ったのが、サガサウナというプロジェクトでした。こだわりが多すぎて紹介が本当に大変!

ロウリュ用に用意された嬉野茶は3種類。全国的にも希少な「釜炒り茶」、香り高い「ほうじ茶」、渋みが少なくまろやかな「紅茶」です。それぞれ違いを楽しめつつ、和の香りでサウナの中はどこかホッとする居心地の良さ。もちろんサウナ上がりは、嬉野茶を飲んでリラックスしてもらう予定でした。

さらにサウナストーンを佐賀県名産の有田焼で特注する徹底ぶり。おにぎりに似ているのは「お茶に合いそうだから」という理由とのこと。Sauna Camp.も実際の製造現場を取材しに伺いました。全部手作りでした、本当にクレイジーです。

「せっかくなら和のしつらえを」ということで用意されたのが、畳サウナ。MORZHにちょうど収まるサイズで特注して、茶ロウリュと一緒に楽しめる予定でした。サウナで使えるように防水素材の畳を使用。日本的リラックス空間ですね。ちなみにウォータータンクにはお茶が入っていて、スチームでも香りが楽しめる仕掛けがなされていました。

マグ万平さんと清水みさとさんは、幻となってしまったイベントを番組でレポート。お二人とも本当に気持ち良さそうに入っていて「お客さんに体験して欲しかったよね…」と一緒に悔しがってくれました。詳しくは「のちほどサウナで」をご覧ください。

両国駅3番線ホームにMORZHが出現

2020年に予定していたサガサウナのイベントは、遊園地のプールサイドで開催予定でした。チケットは即完売したものの、情勢を鑑みてやむなく見送り。その翌年、舞台を変えて挑んだのは、なんとJR両国駅のホーム!現在は使われていない3番線ホームで「幻のサガサウナステーション」として実施される予定でした。駅のホームで薪サウナに入ろうという試み、世界初だったのかもしれません。MORZH本社からも「これはなんだ!?」と問い合わせがきました。

場所が決まると即「サウナを電車にしよう」とサガサウナチームが発案。これまでの異様なこだわりぶりを知っていたのでもはや驚きませんでしたが、改めて見ると凄まじい造作。隣のホームではJR総武線が運行しているので、発車音が聞こえてきます。つり革につかまりながらホームを眺めていると、なんだか本当に電車にいる気がしました。100度越えの高温サウナトレイン、発車させたかったです。

冗談のようですが、こんなサウナスタイルになる予定でした。実現していたらツイッターで「室温100℃のサウナ電車あるある」大喜利が盛り上がっていたと思います。「お年寄りが乗ってきたので、下段を譲ってあげた」とか。

嬉野茶 × サウナ × 力士

「せっかく両国駅でサウナに入るなら力士に熱波してもらいたい」なんてアイデア、普通の会議ならハハハで流すところですが、実際にやってしまうのがサガサウナの凄まじいところ。力士熱波、もはや説明不要の迫力がありました。ビジュアルが強烈すぎる。

世界中のサウナフリークが押し寄せてきそうな熱波サービス!力士の東桜山さんがいると、広々したMORZH MAXがちょっと小さく見えてしまうほど。タオルがお茶カラーなのもにくい。

ホームでととのう3人。駅のホームがまるでリゾートに見えてきます。2021年「早くこれになりたいランキング」早くも1位間違いなしの写真です。

ウィスキング、水風呂、グッズ!

「どんな場所であろうと水風呂は絶対に置きたい」というサガサウナチームの強い要望により、両国駅のホームに水風呂が出現。これ実現するの本当に大変なんですが、サウナ愛で乗り越えて実現しています。よく見ると、これは水風呂というより大きな冷茶…!サウナを通じて嬉野茶をとことん楽しませてやるという執念すら感じさせます。

ウィスキング集団「しらかばスポーツ」も参加予定でした。駅のホームでウィスキング、ロシア人も驚いていたと思います。

グッズもTシャツ、手ぬぐい、ポンチョ、水着、サウナストーンなどなど大充実。惜しくもイベントは実施できませんでしたが、サウナイキタイSTOREで販売します。サガサウナの情熱にグッとくるものがあった方、ぜひチェックしてみてください!

サガサウナという挑戦

サガサウナの一般向けイベントは、残念ながら見送りとなってしまいました。佐賀県さんとサウナイキタイが本気で遊んで作り上げた数々の企画は、前代未聞の挑戦だらけ。日本ならではのサウナ、地域の魅力を伝えるサウナ、新しい身体経験を伴ったサウナ。嬉野茶をメインに据えながら、日々模索していました。そして駅のホームというクレイジーな場所での開催。様々な課題の先に、サウナの歴史における新たな一歩が、確かに見えていました。

サウナイキタイチームは「水風呂は絶対に外せない」「気持ちよく入ってもらう為にできることは全部したい」など、ユーザー目線のこだわりを随所に発揮していました。新しいことにチャレンジしつつも、サウナ愛好家の美学をしっかり取り入れ、これまでにないイベントへ向けて全力疾走していました。Sauna Camp.はサポートの立場でしたが、その情熱に応えようと気合い充分でした。できることなら皆さんに体験して欲しかったというのが本音です。

サガサウナは文字通り幻のイベントになってしまいましたが、サウナイキタイ、佐賀県さんの情熱に最大級の感謝と賛辞を送りたいと思い、このレポートを書きました。サウナ愛好家の異常な熱量やこだわり、アイデアを受け止めてくれた佐賀県さん、懐が広すぎます!大ファンになりました!プロジェクトを通じて感じたのは、他ならぬサウナの可能性。まだまだ無限に広がるなと感じさせてくれました!いつの日かまた、こんなワクワクするプロジェクトを一緒に手がけられたらと思います。お疲れ様でした!!

体験できるぞ!サガサウナ!

「ここまで読んだら入りたいよ!!」というアナタへ朗報!幻のサガサウナステーションの一部である、嬉野茶ロウリュを温浴施設さんで体験していただけるイベントが、2021年3月27日(土)〜28日(日)に開催されます。佐賀県名産の嬉野茶を茶ロウリュで味わうチャンス。お茶の香りを全身で浴び、アフターサウナは嬉野茶でほっこりしてはいかがでしょうか。 詳細は特設サイトをご覧ください!

▼サガサウナ 特設サイト
https://sauna-ikitai.com/special/sagasauna/

▼「幻のサガサウナステーション」幻になりそうになったプロモーションムービー
https://youtu.be/WO6fhVIbWDo

▼「のちほどサウナで」レポート(前半)
https://m.youtube.com/watch?v=eXljrSi1c3o&feature=youtu.be

▼「のちほどサウナで」レポート(後半)
Coming soon

Text:Sauna Camp.