テントサウナをより本格的に楽しむための、ラボ企画がスタート!
今回は100℃の熱湯でロウリュを行い、サウナストーンの温度変化を測定します。
テントサウナの体感温度をもっと熱くしたい!
テントサウナは気軽に設営できる反面、
サウナ室の温度管理がややむずかしいという面があります。
薪をくべるタイミングや量、薪の種類やサイズ、
外気温によってもかなりバラつきがあって、一筋縄ではいかない。
そして薪くべを怠って何度もロウリュをすると、
室温もストーン温度もさがってしまう。
「もっとサウナ室の温度をあげたい…がっつり汗かきたい…」
そんな思いから、今回はある実験を行ってみました。
熱湯でロウリュしたらサウナストーンが冷えにくいかも?
今回はこんな仮説を立ててみました
【仮説】
100℃の熱湯でロウリュすれば、
サウナストーンの温度降下を軽減できる
常温の水ではなく熱湯でロウリュすれば、
サウナストーンが冷えず、熱さをキープできるのでは…!
なんだか夏休みの自由研究のようです。
しかし「ロウリュは熱湯」というサウナ施設は聞いたことがないな…。
スカイスパなんて氷でロウリュしてるし…。
でもストーンの蓄熱を考えれば、無駄ではない気はする。
ロウリュを繰り返すと、
ストーンの温度が下がってくるのは、
サウナ施設もテントサウナも同じ。
これ、もし仮説が正しかったら、
サウナ施設でも熱湯ロウリュが常識になるかも!
赤外線レーザー温度測定器で計測
今回の実験のために、赤外線レーザー温度測定器を導入。
コイツでサウナストーンの温度の変化を調査します。
まずはストーブの温度を測定
1.5時間ほど熱した薪ストーブは、
表面温度430℃!やはりかなり高温なんですね。
まずは常温の水でロウリュ
ストーブに接しているストーンの温度は278℃。
そこに常温の水でロウリュします。
ロウリュ直後、ストーンの温度は128℃まで降下。
一瞬にして150℃さがったということですね。
しかし!ものの10秒後に231℃まで復活!
さすがサウナストーン!すばらしい蓄熱性!!
石コロのくせに20kgで2万円もするだけのことはある!!
実験前にロウリュはしていなかったので、
ストーンにかなり蓄熱していたと思われます。
↓
●常温ロウリュ測定結果
直前 直後 10秒後
278℃→128℃→231℃
続いて熱湯ロウリュ!
反対側のストーンはロウリュ前で289℃。
なんか手のアップばかりですいません…
バーナーで沸騰させた熱湯でロウリュします!
実験班の心に期待がおしよせる…
さあ!!!
どうだ!!!
カモン蓄熱性!!!
熱湯ロウリュ直後、ストーンの温度が140℃まで降下。
あれ…?下がり幅149℃…?
そして10秒後は217℃まで復活!
っておい!ちょっと待ってくれ!!
どうした熱湯!なぜだぁあああ!!!泣
↓
●熱湯ロウリュ測定結果
直前 直後 10秒後
289℃→140℃→217℃
実験結果まとめ
・・・なんというキレイな企画倒れ!!
つまり、ぜんぜん変わらないってことですね。
26℃くらいの常温と100℃くらいの熱湯では、
300℃近いサウナストーンにとっては誤差なんですね…。
赤外線レーザー温度測定器は、
少しズレただけで温度が変わるので、
熱湯の方がトータル温度が下がってしまったのかも。
正確な測定ができてれば、さすがに熱湯のが上なハズ…。
(もはやなんの説得力もありませんが…汗)
今回は仮説が間違っていた…
というか熱湯を用意する手間にリターンがほぼゼロでしたが…
まだまだテントサウナ内の温度を上げる実験は続けます!
というか終われない!!笑
テントサウナ内のチェアの設定、
ストーンの積み方と増量、
床断熱材の導入、熱の攪拌方法…
まだまだ試してみたいこと、たくさんあります!
テントサウナ実験室、
まだまだ続けていきますよ!!!
Text&Photo / Sauna Cool