Sauna Camp Festival 2019、無事に終了しました!昨年より大幅にパワーアップしたサウキャンフェスには、サウナ愛とピースフルな空気が満ちていました!晴天に恵まれた2日間の記録、詳細にレポートしていきます。
2日間だけ出現したテントサウナの楽園
Sauna Camp Festival 2019は、10月5日~6日に山梨県小菅村で開催されました。第2回目となる今年は、160枚のチケットがなんと30分でSOLD OUT。草加健康センターさんの会場まで送迎無料のバスツアーに至っては、1分半ほどで満員となってしまい、驚くほどの反響をいただきました。
サウキャンフェスのコンセプトは「テントサウナから清流にダイブする気持ち良さを知ってほしい」というシンプルなものです。参加者は秋田、青森、香川などなど、全国からサウナフリークが終結しました。参加者の中には「どのテントサウナを買うか迷っているから、入り比べにきた」という方もいらっしゃいました。
この日のために集まったのは、揃いも揃ったクセの強いモバイルサウナ11台。川沿いに立ち並んだ11本の煙突から白煙が上がる様は、さながら関ヶ原!Sauna Camp.の出展はMORZHシリーズ4台。残りの7台はテントサウナオーナーの仲間たちに協力して出展してもらっています。偏愛だらけのサウナたち、まずはピックアップしてご紹介しましょう!
【サウナ紹介】
もはや施設サウナのクオリティ「Attu.lol」
DIYサウナのパイオニア「Attu.lol」のテントサウナは、圧倒的なクオリティが魅力。広くて大人数を収容できるのも特徴です。テントサウナの弱点である足元が冷える点を改善すべく、高さを出したDIYベンチもポイントです。詰めれば10人は入れるので、アウフグース会場としても活躍しました!仰ぎ手はマグ万平さん、宇田蒸気さん。宇田蒸気さんは参加費払って来てるのにほぼお客さんにアウフグースして帰ってました。優しすぎる…前世でガンジー救ってるレベル…。
Attu.lolのテントサウナのこだわりはあげればキリがありません。二重扉と二重幕で熱気を逃さない、ストーブへの吸気ダクトで燃焼効率をあげるといった努力の結果、人の出入りがあっても常に100℃前後をキープ。この安定感こそ、凄みだと思います。
参加者からは「テントサウナという次元を超えて、移動式のサウナ室ですよね」という、的確なんだか当たり前なんだかわからないコメントが続出。これ、体感した人ならわかると思います、Attuってテントサウナならではの弱点を殺しまくってるから、施設サウナと錯覚するんです。超ハイクオリティのサウナ室に、テントサウナの良さを絶妙に加えて完成してるんです。今回改めてそのすごさを感じました!
【サウナ紹介】
ロシア製テントサウナのラストピース「Ex-Pro」
ロシアのテントサウナブランドは、MORZH、Mobiba、そしてこのEx-Proが代表的な存在。Ex-Pro国内唯一のユーザーである安藤さんが、青森県・十和田湖から運んできてくれました。フレーム構造が特徴で、折り畳み傘のように広げることで自立するので、あっという間にテントが建ちます。さらにMORZH同様、テントには断熱素材が使用されています。
ご覧の通り、中は特徴的なオレンジで一色!自然と調和する気が一切ないと言えるでしょう!思い切りがよくて大好きです!キューブ型なので中は広々としており、圧迫感がないのも特徴です。オレンジ色の空間からは、まったりとサウナを楽しむ人たちの声が響いていました。余談ですが、安藤さんは今回のために青森から往復1,700kmの道のりを一人で運転してきてくれました。かなり休みもとったようなので、今頃必死で仕事してると思います。
【サウナ紹介】
「サウナしきじ」薬草サウナ in MORZH
Sauna Camp.のテントサウナ「MORZH」は、断熱材入りの3層構造で激アツなセッティングが人気。5月に行われた「NF × Sauna Camp. in 森、道、市場」でアーティストのサカナクションとコラボし、音楽とサウナ、そして香りの融合体験を提供したモデルです。そんな流れもあり、サウキャンフェスでも香りに特化したプログラムを用意しました。
なんと、あの「サウナしきじ」の薬草スチームサウナをアウトドアで再現!ご協賛いただき、薬草サウナで使用している漢方をパックしてご協賛いただきました!バケツ抽出してロウリュで楽しめるという特別な体験に、参加者一同大興奮!ロウリュして目を瞑ると、本当にしきじにいるような感覚に。「しきじで外気浴する夢が叶った…」と目に何か熱いモノを浮かべる人までいました。サウナしきじさん、本当にありがとうございます!
【サウナ紹介】
「しらかばスポーツ」in MORZH MAX
今年一番の人気コンテンツはウィスキング集団「しらかばスポーツ」に間違いないでしょう!ロシアのパリーシュク仕込みのウィスキングを日本式にアレンジ。日々サウナ施設で無料体験イベントを武者修行で重ねてきたメンバーたちが、それぞれの「恍惚の宇宙へ発射するウィスキングプログラム」を実施しました。ただでさえ体験する機会の少ないウィスキングを、清流ダイブと共に楽しめるとあって、お客さんが殺到。壮絶なじゃんけん大会の末に勝利したラッキーな人々が、森の殴打を満喫しました。
ちなみにウィスキングには複数種類のヴィヒタ(ヴェーニク)を使用していますが、もっともスタンダードな白樺は「Moi Vihta!」さんからご協賛いただいた北海道産の物を使用。テントの中を青く爽やかな香りで満たしてくれました。
会場となったのはSauna Camp.イベント初登場の大型テントサウナ「MORZH MAX」。広々とした空間に、なんとツインストーブを搭載。片方をロウリュしてパワーが少し落ちても、もう1台が部屋の温度を保ってくれるという盤石の体制。
ウィスキングを初めて体験した人も多く、気持ちよさのあまりしばらく放心状態になる人、この世の全てがどうでもよくなる人、地球の自転を感覚で理解し始める人、とにかくサウナ・エクスタシーを大量産しました!超高温環境で激しい動きを続けたしらかばスポーツメンバーは、イベント終了後にバタバタ倒れてしまいました…。本当におつかれさまです、ありがとう、しらかばスポーツ!
【サウナ紹介】
令和ストロング「煉獄」Enthalpy3 by 山梨サ活倶楽部
Sauna Camp Festivalで一番熱いサウナはどこか。答えは間違いなく、山梨サ活倶楽部がDIYで完成させたEnthalpy3(エンタルピ3)でしょう。「前世で冷気に親を殺されたのだろうか」というくらい徹底的な断熱処理を施して完成した駆体は、いわばテントと羽毛布団のキメラ。会場でも異質のオーラを放っていました。特徴をあげればキリがありませんが「異常断熱」「DIYオートロウリュ」と言ったギミックから「テック系サウナ」という異名をお客さんに付けられていました。
内部もぜひご紹介したいのですが、とてもじゃないですがカメラは入れません。窓越しに写真を撮るのが精一杯。フルパワーを出すと人間が耐えられるかわからないということで、薪を絞って運用してもらいました。
「どれだけ熱くても構わない」というハードコアな来場者のために実施されていたのが、令和ストロング「煉獄」タイム。ほぼ全員が経験したことのないであろう140℃状態の超高温セッティングです。Enthalpy3から「やっとだ…やっと本気を出せる相手が見つかった…」とジャンプ漫画の強敵コメントが聞こえてくるようでした。超高温でぶん殴られるような「煉獄」サウナ体験に、魂ごとごっそり宇宙へ投げ出された参加者もたくさんいた模様です。
「煉獄」参加者が恍惚の灼熱にうめき声をあげる中、オーナーの浜田さんは黙々とPCで座面温度と座面絶対湿度のログデータを採っていました。近寄ると「ちょっと今温度が上がりすぎだな…陽炎見えちゃってるもんなぁ…何人か人間を入れて温度を下げないと…」とブツブツ言っていた。あ、完全にマッドサイエンティストだこの人。浜田さん曰く「人間の体温は35℃くらいなので、熱すぎるホットコーヒーに氷入れるようなものですよ…」とのこと。なんかあれだな、本当にヤバい人って、人の良さそうなおじさんとして生活してるんだな。気をつけよう。
【サウナ紹介】
シナモンロウリュは女性に大人気!? Mobiba By ポニョリオン
昨年彗星の如く現れ、その実力を見せつけたMobiba。「ロシア製って本気で凄い」と知るきっかけとなったテントサウナです。今年は名古屋でChilli Sauna Clubを主催するテントサウナーちゃんくに君が、シナモンを焚火で煮出してフローラルウォーターを用意。これが女性に大好評!昨年「下流で日が当たらないし、熱さ特化で華やかさが足りないせいかガチオブガチ勢しかこない」と嘆いていたオーナー・ポニョリオン君の雪辱を果たしました。アイデアひとつでサウナ体験が一変する、運営側のぼくらにとっても現場は発見の連続なんです。
【サウナ紹介】
フィンランドメタルが鳴り響いた「Savotta」 by S.O.T
Savottaの二人用テントサウナは、S.O.Tモヒカンさんが出展してくれました。会場ではチルアウトな音楽が響いていましたが、ここだけはモヒカンさんが持ち込んだスピーカーで大音量のフィンランドメタルが流れていました。これ、個人的にすごくSauna Camp Festivalのイズムが出てて、大好きなんです。テントサウナはいわば「箱」であって、そこにどんな色をつけるのか、どんな体験を用意するのか。各オーナーの「俺はこんなサウナが好きだ」という主張がごちゃ混ぜになって体験できる、これこそサウキャンフェスの重要なコンセプトのひとつだと思っています。どんどんやってほしい。違和感を持ち込みまくってほしい。モヒカンさん、ありがとうございます!
【サウナ紹介】
唯一無二の亜空間「サウナトラック」 by チルパリ
一歩足を踏み入れれば、そこはどんな場所にもどんな国にも属さない、亜空間のようなサウナ室。走るサウナでおなじみのサウナトラックは、安定した熱量と寝転がれる2階席が大人気。行列ができていました。ストーブの炎を眺めながら入れるサウナはここだけ。仄暗い空間に薪の爆ぜる音と炎の揺らめきだけがあり、ささやかな会話が生まれる。サウナトラック って、あえて大きな窓がないんですよね。時間が止まってしまうようなサウナから扉を開けると、森と清流が現れる。改めて素晴らしいコンセプトだと思いました。
【サウナ紹介】
超重労働型プリミティヴサウナ「原始」byタコベヤーズ
サウキャンフェス2019のシークレットサウナにして最も異彩を放っていた「原始」。知識と体力があるばっかりにNF × Sauna Camp.にて過酷なタスクを一存されたことをきっかけに固い絆を結んだ「タコベヤーズ」。彼らの反骨心が具現化したサウナです。書いてて怖いなこの話!
強烈なビジュアルは、MORZHに凄まじい量の植物をかぶせて完成しました。植物の量はだいたい軽トラ荷台で2台分ほどあります。装飾におよそ4時間、途中で植物が足りなくなり、小菅村のサポートスタッフさんが森へ調達しに行ってくれました。構造としては、焚火でガンガンに熱して真っ赤になったサウナストーンを中へ人力で運び、その余熱で入るサウナです。立ったまま楽しむスタイルです。2時間温めて体験できるのは約3組という幻のサウナです。
「原始」の見た目は森のスウェットロッジですが、実態は熱した石をスコップで人間が運び続ける、純度100%のタコ労働サウナ。そのためタコベヤーズは、強い意志を持って土木作業員の服装で臨んだようです。森が形作った「原始」のビジュアルと土木作業員のギャップは、もはやインスタレーション。管理層からは極めて怖いユニオンです。
直火で焼いた石をサウナに運ぶタコベヤーズのテントサウナ「げんし」がすごかった〜熱した石を地面に置くからロウリュすると足から蒸気が上がってきて不思議な感覚♨
4つの焚き火で石を焼いて運び続けるスタッフの労働量が半端なかった🙇 #サウキャンフェス2019 pic.twitter.com/WecnXAFH1A— あり (@arieee0) October 5, 2019
げに凄まじき、タコ労働…。こんなに異様なサウナですが、シークレット扱いで告知がない上にデザインが森と同化しすぎたため「言われるまで見えなかった」という参加者が続出。次元の狭間に生まれてしまったオーパーツみたいなサウナです。
「原始」の内部には、光の遮断された中に仄暗いライトがひとつ。ロウリュすると蒸気の塊が目に見え、熱が全身に襲い掛かります。ほとんど100%蒸気の熱だけで楽しむサウナ。街はおろか、アウトドアで楽しむサウナの中でも極めて異質です。サウキャンフェス終了後には装飾の森は焚き上げられて地球に還り、石は全て川へ戻りました。強烈すぎる。タコベヤーズおそるべし。
フェスを彩るサウナFOOD&コンテンツ
「フェス」という言葉がもつイメージは人それぞれかもしれないですが、やっぱりいろんな楽しみ方ができることが本質にある気がします。自分自身、他のコンテンツを差し置いてもご飯が楽しみなフェスってたくさんあります。今年はかなりパワーアップして、お客さんにもスタッフにも大好評でした!高円寺に店舗を構える「ネグラ 妄想インドカレー」に、すっぽん料理の「亀食堂」、喫茶アミーゴはコーヒーに加えてサウナーに大人気のはちみつジンジャーレモン。小菅村からはイノシシ肉のピタなどのジビエ料理を振舞ってもらいました!
サウナは五感の機微を楽しむもの。美味しい食事に参加者の皆さんも、スタッフも大満足でした。出展していただいているお店はほとんどが「サウナが好きだから」という理由で来てもらってます。商売だけで考えたら厳しいのに、来てくれて本当に嬉しいです!
サウナと相性抜群のリラクゼーションコーナーには、今年も名古屋から「はごろも治療院」が登場。中国茶に浸けたくるみを目に置く「くるみ灸」のほか、「やさしい整体」などが参加者に大人気。参加者からの後日談で「前日飲み過ぎたこと、トレイルランニングを趣味とすることを裸同然なのに当てられた」、「ヨガの講師をやっていることを言い当てられた」など、もはや整体を超えて占いや超常現象のような能力を発揮していた模様。筋肉のつき方や身体を見るとわかるそうです。恐るべし、はごろも治療院…!
今年も強力なバックアップがたくさん!
もはや「サウナ専用ドリンク」なんじゃないかと思うほどお馴染みとなった、イオンウォーター。今年もご協賛いただき、参加者全員に900mlが配られ、水分補給に大活躍しました。いつもありがとうございます!スタッフもめちゃくちゃ助かりました!
物販コーナーには「Sauna Camp × 西川」コラボタオルが登場。メンバーが厳選したサウナに向いている、サウナ体験が変わるタオルに刺繍を入れて販売しました。なんとグッズ人気の中でぶっちぎりの一番人気!あっという間に完売してしまいました。
来場者の交通は、草加健康センターがサポート!新宿から無料バスで会場へ向かってくれました。接戦を制したラッコバス乗車のお客さんは、到着と同時に走り出すんじゃないかという勢い!終了後にそのまま草加へ向かったお客さんもいるとか。いやー、羨ましい!それ、本当に羨ましい!!
まるでリラックスの遊園地「ナイトサウナ」
今年はサウナの時間を21:00まで延長して、ナイトサウナタイムを設定しました。NF × Sauna Camp. のあの空間がフラッシュバックし、密かにテンションが急上昇。
ライトアップされた会場には静かだけど力強い音楽が響き、キャンプファイヤーで温まったり、夜のサウナを楽しんだり、焚火をしたり、自由な時間を過ごしました。
昼はサウナとして稼働していたサウナトラックが、夜はBARにトランスフォーム。「パーフェクトジントニック」をはじめとしたクラフトジンはSOLD OUTするほどの大人気でした。
移動図書館「PARADISE BOOKS」では、クリスタルボウル奏者マガリさんによる演奏。サウナや温浴のレア本を読みながら音色に耳を澄ませているうちに、いつの間にか寝落ち。テントサウナ、清流ダイブ、食事、チルアウト空間で寝落ち。これ以上ないほどの幸福コンボはないかもしれませんね。
プールもライトアップされていい雰囲気。来年はもっと混沌として意味のわからないものとか増やしたいなあ。サウナ入りながらファイヤーダンスとかみたいし、自称シャーマンの人に来てもらって「前世から考えるあなたのパワースポットサウナ」とか教えてもらいたいなあ。
Day2は穏やかモーニングサウナ
Day2は宿泊者だけなので、比較的穏やかな雰囲気。みんな昨日入りきれなかったサウナを回っていました。フードやコンテンツの出展者さんたちも交代でサウナを満喫。参加者も出展者も運営もみんなサウナを一緒に楽しむ時間。Day2はそんなピースフルな空気感があって、ちょっと特別なんですよね。
Sauna Camp Festivalが大事にしたいこと
ここから先はおまけというか、はっきり言って蛇足なので、読まなくてもいいことなんですが。少しだけ、ぼくらがどんな考えでサウキャンフェスをやっているのか書かせてもらいます。もう少しだけお付き合いください。
「サウナ」というカルチャーに対して自由でいたい
Sauna Camp Festivalというイベントは、アウトドアでサウナするのが好きでたまらない人たちの熱意と偏愛で出来ています。DIYでサウナを作ってしまう人、テントサウナで遊んでいて「シナモン煮出してロウリュしてみたら最高だったからみんなに体験してほしい」みたいなアイデアに溢れた人、そういった仲間たちがいてくれて成立しています。
テントサウナって本当に自由なんですよ。オーナーのものだから。安全性や秩序さえ守れれば誰にも文句言われないから。日々街のサウナに通うなかでふと「こんなのがあったら良いのにな」と思いつくこと、ありますよね。ほとんどの人はそれを“たられば”で終わらせてしまいます。でも、テントサウナオーナーは「今度試してみるか!」ができる。サウナというカルチャーに対して、自由なスタンスでいられる。
サウナに求めるもの、好み、感じ方、人それぞれで王道はないから、できるだけ自分の感覚だけを信じたい。人種、性別、年齢、いろんなものが違うんだから、みんなそれぞれでいいじゃん。Sauna Camp.のサウナ愛好家としてのスタンスはこれなんです。だからこそ、サウナに対して自由でありたい。いろんなアイデアを試していきたい。わざわざ各オーナーには言わなかったけど、フタを開けてみれば、自然とサウナに「人」が浮かび上がっていました。素敵ですよね。
傍観者が存在しない場でありたい
どのイベントも、現場にいる人は大きく3つに分けられます。「運営者」「出展者」「参加者」です。いわゆる“ちゃんとしたイベント”ほどこれが明確に区別されます。Sauna Camp Festivalはちゃんとしたイベントからは程遠いDIYな手作りイベント。良くも悪くも、三者の区分がかなり曖昧です。
タイムテーブル見ないでめちゃくちゃ早く来たお客さんが「何か手伝うことありますか?」と声をかけてくれたので、猫の手も借りたいぼくたちは「長机、運んでもらっていいですか!?」と迷うことなくお願いしました。DMで「何か手伝えることあったら言ってください」と声をかけてくれた方や、有給とって設営日に来てくれたお客さんまでいました。商業ベースのイベントだったら、絶対にありえないことだらけです。
今の時代、めちゃくちゃいろんなフェスがあります。もしも規模や利益がフェスの価値だとしたら、サウキャンフェスはほとんど価値のないイベントになってしまうでしょう。
断言しますが、ぼくたちはイベントを大きくすることが目標ではありません。どうでもいいとすら思っています。目指すのは規模じゃなくて、気持ちのいい関係性がある場。サウキャンフェスは「みんなで楽しくて気持ちいい場を作ろうぜ!」というマインドを大事にしていきたいんです。そっちの方が、規模や利益なんかよりよっぽど価値があると信じてます。
サウナオーナーたちの「こういうサウナが好きなんだけど、よかったら入ってみる?」という投げかけに、参加者が「最高のととのいチェア持ってきたんですけど座ってみませんか?!」みたいなリアクションをしてくれる。なんでもいいんです、喉乾いてそうな人に「水飲む?」とか。その一声が生まれる空間かどうかにこだわっていきたい。なぜならサウナだから。そういう空間の方が、絶対に気持ちいいから。街のサウナもそうですよね。第3回、4回と続けていけるかはハッキリわかりませんが、これからも大切にしていきたいと思っています!
See You Next Sauna Camp!
遊びに来てくれたお客さん、サウナ出展者の仲間たち、フードやコンテンツで盛り上げてくれたみなさん、小菅村のみなさん、本当にありがとうございました!これからもゆったりと続けていけたらいいなと思っていますので、また一緒にサウナ入りましょう。長文お付き合いいただきありがとうございました!みんなもどんどんレポートして欲しい!励みになります!それではまた、どこかのサウナキャンプで!
Text:Sauna Camp.代表 大西 洋
Photo:添田康平、かぼちゃ、スタッフのみんな