真冬に雪の中でテントサウナした話

サウナからフカフカの雪にとびこむの気持ちよさそうじゃない?そんな思いつきから真冬の山の中でテントサウナやってみました!水風呂じゃないクールダウンも気持ちいい!?

 

標高700mの誰もいない白銀世界

「いつもは水風呂になる湖や川がマストだけど、真冬なら雪さえあればどこでもテントサウナできるんじゃない?」そんな思いつきから、2017年2月、真冬の福島にやってきました。今回訪れたのは、那須白河のエンゼルフォレスト。標高700mに位置する通年オープンのキャンプ場です。キャンプしたいと電話すると「えっ…キャンプするんですか…」と若干ひかれた。すし屋でマグロ頼んでひかれた気分だったが、到着してみて納得。完全な白銀世界、確かにこりゃキャンプする気候じゃないな…。80サイトほどあるが、この日は休日にも関わらず僕らだけでした。「サイトは雪が1mくらい積もってるので圧雪しておきました」と言われ、電話ナシだったらヤバかったと一安心。なんにせよ、ロケーションとしては最高!

 

ものすごく寒いので、完全防備で設営。ときたま強い風が吹くと、粉雪があたりを舞う。雪が音を吸うせいもあるのか、キャンプ場は静まり返っていて、風の音しかなかった。圧雪のおかげで、懸念していたペグ固定も問題なくクリア。

 

テントサウナについた雪をみると、水分が少なくてさらさらした状態なのがよくわかる。気温がめちゃくちゃ低いのだ。これはスノーダイブが楽しみだ。

 

寒くて寒いうえにとにかく寒い。手袋なしだと壊死しそうなくらい寒い。さすがにこの寒さの中でキャンプした経験は今までなかった。それでも設営を続けていると身体も温まってくる。そして興奮してくる。この景色の中でサウナ入れるなんて、興奮しない方がおかしい

 

無事にテントサウナ設営完了!ちなみに後ろにみえているのはカマクラ型のロッジなのだが、ほぼ全部雪に覆われている。見渡す限り真っ白な世界にサウナが建っていること自体が感慨深い。きてよかった。寒いけど。

 

サウナをあたためている間に雪あそび

サウナを温めている間、雪のなかという非日常空間にあらわれたテントサウナと写真を撮ってあそんでいると…。

 

粉雪がふわっ…とふきつけていい雰囲気…!という写真が撮りたかった我々。しかしなかなかうまく吹かない。そりゃそうだ、風はぼくらの都合に合わせて吹くわけじゃない。326なら確実にそう言うし詩にも書くだろう。これは僕が横から雪をふわっと投げているのだ。メンバーのかねやんがなにかのアーティストにみえる。うらやましい!

 

自分も撮ってもらうことにしました。かねやんだけアーティスト気取りはズルい。今度はかねやんに雪をふわっと投げてもらうことに。ふわっとが大事だ。

 

 はい、絶交。友人として距離を置くことに決めました。このあとポカスカ殴り合いのケンカに発展しましたが、決着がつかないので一時休戦。かねやんには一生わりばしがキレイに割れなくなる呪いをかけておきました。あぁ寒い!早くサウナに入りたい!

 

「おいおい、ほどほどにしときなよ?」とテントサウナから声が聞こえた。今回手伝いに来てくれた某社サウナ部の部長カワちゃんだった。カワちゃんは1人で「テントサウナを嗜むサラリーマンのコスプレ」を楽しんでいた。カワちゃんは仕事もアウトドアもバリバリできる頼れる男だが、ちょっと意味がわからない。涼しい顔してバグってる。

 

「テントサウナから出社するサラリーマン」というあまりにもニッチなコスプレに興じるカワちゃん。テントサウナのフォトストックサービスをはじめたとしても、これが売れるのは2世紀くらい後だろう。前衛的すぎるし意図が読めなくて怖い。平成が終わる音が聞こえる。

 

降りしきる雪を眺めながらサウナを楽しむ

写真撮ってわいわい遊んでいる間にすっかりサウナは準備完了。普段は湖や森がみえるテントサウナの窓からは、ふりしきる雪が見えました。おぉ…これはたまらない…。誰もいない森の中で粉雪をながめながら汗を流すって、なかなかできない体験だなぁ…。

 

じっくりサウナで身体を温めて外に出ると、全身から湯気が立ち昇っていた。身体のまわりの空気だけが、陽炎のように揺らめいている。気温マイナスのなかでの外気浴、最高に気持ちいい…!

 

憧れのスノーダイブ!

湯気が立ち昇る身体が冷めないうちに、スノーダイブに挑戦!かねやん、どうして水着を忘れたんだ!唯一の持ち物は水着だったのになぜだ!ポンコツWEBディレクターめ!

 

ふっかふかの雪に埋もれるサウナ愛好家2名。きもちよさそう!!

 

「うわぁあああああ」と悲鳴をあげて飛び起きるふたり。どうした!?

 

「痛い!一瞬きもちいいけど痛い!!」と苦しむかねやん。いい気味である。

 

「とれない!パウダースノー、ぜんぜんとれない!!」と悶絶するかねやん。天罰という概念を知らないのだろうか。神様はちゃんと人の行いを空からみていると実感する。サンキュー、サウナの神。

 

やけくそになって雪まみれになる二人、めちゃめちゃ楽しそう。でもこれ本当に悶絶するくらい痛いし表面しか冷えないからけっこう辛い。でも楽しい!!

 

スノーダイブ、いらないんじゃないかな…?」と息を吹き返すかねやん。それは違うぞかねやん。フィンランドの人々は、外気浴だけではすぐに身体が冷え切ってしまうと言っていた。身体の表面をキュッと締めることで熱が内側にこもり、外気浴をまったりと楽しめるんだ。とはいえ、それはフルスペックのサウナの話。この環境下のテントサウナだと若干パワー不足なので、外気浴だけの方がバランスいいかもしれない。かねやんの言うことも一理ある。

 

ちなみにサウナキャンプのカメラマンである添ちゃんは、ニトリで買ってきたバスローブが女性用というミスを侵したうえ、キャンプ場で借りた長靴も女性用しか合うサイズがなかったため、完全なるオネエ姿になってしまった。サウナキャンプチームは慣れすぎて準備が雑。

 

雪のテントサウナ、楽しいけど工夫が必要!

はじめて雪の上でテントサウナをやってみて思ったことは、楽しいけど工夫が必要ということでした。頑張ったけどこの日は最高で65℃までしか室温があがりませんでした。アウトドア薪ストーブ屋さんなんかは「外気温プラス〇〇度」みたいな表記をするんですね。外が寒すぎると、やっぱり限界があるんです。それでも地面からの冷気を遮断するウレタンマットを敷くなど工夫をすれば、もう少し温度を上げることができたのかもしれません。次回チャレンジするときの課題ですね。まぁ一番改善したいのはテントの構造そのものですが…。

あとやっぱり、外気温マイナスのなかでテントサウナをするならスノーダイブはちょっときつい。外気浴だけで充分に気持ちいいと思います。その辺はやはり自然の中で行うサウナなので、環境に応じてうまくクールダウンの方法を調整するのが良いですね。自然に自分をチューニングするのが一番のコツというか、醍醐味だと思います。

今年の冬も挑戦したいなぁと思います!そしていつかチャンスがあれば、凍った湖の上でもやってみたいなーと思います!ストーブの下に鉄板いれて地面溶けないようにするってどこかの国のテントサウナ記事で読んだ記憶があるので、やってみたくてしょうがないです。ここならできるよ!ってスポットご存知の方いれば、ぜひ教えてください!

Text:Sauna Cool
Photo:Kohei Soeda,Sauna Camp

おすすめ記事